弊社では韓国からの自動車輸入案件や部品取り寄席の案件も多くいただいております。
３種類の輸入販売
自動車の輸入には、一般的に「正規輸入」「並行輸入」「逆輸入」という3つのカテゴリーが存在します。「並行輸入車」という言葉を聞くと、何か問題があるような印象を受けることがありますが、実際には現代では問題の少ない選択肢と言えます。
通常、正規輸入車を購入した場合、リコール（回収・修理呼びかけ）があった際にはディーラーで適切な対応を受けることができます。
一方、並行輸入車の場合、リコールが発生しても、その多くは対応してもらえないケースがほとんどです。並行輸入車を所有する際は、その維持に関しては非常に難しい道のりとなることがあります。
輸入車と国産車では、いくつかの重要な違いが存在します。その中でも、正規輸入、並行輸入、逆輸入といったカテゴリーの違いが注目されます。正規輸入車は、日本の自動車メーカーまたは外国メーカーとの正式な販売契約を結んだ代理店が販売する車両です。
一方、並行輸入車はこの枠組みに当てはまらず、直接外国から車を輸入するもので、逆輸入車は国内メーカーが海外向けに製造した車両を日本国内で販売するものです。
リコール対象にならない場合も
これらのカテゴリーには多くの違いがありますが、その中でも特に重要なのはリコール対象となるかどうかです。国土交通省の自動車局審査・リコール課の公式ウェブサイトには、「並行輸入車はリコール対象となるのですか」という質問に対する回答が掲載されています。回答によれば、リコールの対象となるのは法令上、以下の条件を満たす者です。
1. 日本国内の自動車メーカー
2. 海外の自動車メーカーが製造した自動車を日本国内で販売する契約を交わしている者
3. 日本国内で自らの自動車を販売する海外の自動車メーカー
これに該当しない車両、例えば個人輸入車や非公式な輸入経路を通じて入手した車両、通常の並行輸入車については、リコールに関連する修理を受ける権利が制限されることが明記されています。
要するに、並行輸入車（逆輸入車も含む）は、国のリコール制度の対象外とされています。したがって、並行輸入車の所有者は通常、リコールに関する通知を受け取ることはありません。しかし、車の製造国での情報を収集し、リコールがある場合は国内のディーラーに相談することができます。
ただし、正規輸入車は日本市場に合わせて設計されており、仕様が異なることが多いため、一般的なディーラーでの対応は難しいことがあります。同様に、他の整備や修理に関しても同じ問題が生じる可能性があります。
特に最近の車両は電子制御が進化しており、専用の診断機器が必要な場合があります。したがって、リコールに関する問題だけでなく、安全や環境に関する問題も考慮する必要があります。
一部の並行輸入車所有者は、正規ディーラーとのコネクションを活用して対応を受けることができるかもしれませんが、これは例外的なケースであり、一般的な状況ではありません。また、自慢話としてソーシャルメディアに投稿することは、法的な問題を引き起こす可能性があるため、慎重に検討すべきです。
私自身、以前はいくつかの並行輸入車を所有したことがあります。ただし、正規輸入車が利用可能な場合や、リコール情報の制約から考えても、正規輸入車を選ぶことをおすすめします。